運動×リハビリテーションを考える 回復期リハビリテーション病院 作業療法士 ブログ

・作業療法士8年目・回復期リハビリテーション病院に従事するOT・”運動”や”リハビリテーション”について探求・”患者様”や”利用者様”に対してのリハビリテーションに関わるにあたり、少しでも還元できるようなことや引き出しとして使えることを提供できればと考えている・

感覚入力後の上肢の変化 の続き

いつもブログを見て頂きありがとうございます。

 

今回は前回の続きで、感覚入力後の上肢の変化についてお話していきます。

 

では今回はさっそく感覚入力がどのように脳(中枢神経系)に入力されていくかの上行路のお話をしていきますね♪

 

感覚は大きく分けて2つ

①意識できる感覚

②意識できない感覚

があると言われています♪

 

どういうことかと言うと…

①意識できる感覚

視床を経由し、皮質(一次体性感覚野)へ入力

②意識できない感覚

⇒小脳へ入力

する上行路があります。

 

我々は皮質へ入力されて意識・認識できますので、②は小脳までしか上行しませんので、意識できないということになります。

 

そして①意識できる感覚②意識できない感覚からさらに…

7つに大別できると言われています。

 

①外側脊髄視床路:主に温痛覚に関与

②前脊髄視床路:主に粗大な触圧覚、振動覚に関与

③後外側路(後索路):主に識別性の触圧覚、振動覚に関与

④三叉神経視床路:主に顔面、口腔の感覚に関与

後脊髄小脳路:主にTh1~L1レベルの非意識性の感覚に関与

⑥前脊髄小脳路:主にL2以下の非意識性の感覚に関与

⑦副楔状束核小脳路:主に上肢の非意識性の感覚に関与

 

上記の7つで…

赤字は〇〇視床路なので、視床へ上行する経路であり、意識できる感覚の中身

青字は〇〇小脳路なので、小脳へ上行する経路であり、意識できない感覚の中身

 

となります♪

 

で、結局前回のブログからなぜ感覚で上肢に変化がもたらせるのか?

っていうことですが…

 

上記のように感覚は上行し、主に視床小脳に上っていくということです♪

 

つまり、感覚入力という治療において…

視床や小脳に関与することができる

ということです♪

 

その結果

上肢に変化がもたらすことができたのではないか

と考えています♪

 

そうなってくると…じゃあ視床と小脳ってなにしてるの?

で、なんで上肢に変化が得られるの?

ってなってきますね♪

 

そう!!

なので次回は視床と小脳についてまとめていきたいと思います♪