運動×リハビリテーションを考える 回復期リハビリテーション病院 作業療法士 ブログ

・作業療法士8年目・回復期リハビリテーション病院に従事するOT・”運動”や”リハビリテーション”について探求・”患者様”や”利用者様”に対してのリハビリテーションに関わるにあたり、少しでも還元できるようなことや引き出しとして使えることを提供できればと考えている・

小脳について

いつもブログを見て頂きありがとうございます♪

 

本日は小脳について書いていこうと思います。

 

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 ~図:プロメテウス解剖学アトラス 頭頸部/神経解剖 第2版より引用~

小脳は脳幹の後方、後頭葉のに下方に位置しています。

 

小脳が行う運動調節としては主に3つあると言われており…

①姿勢と体の平衡の維持

②様々な負荷に対する筋緊張の動的な調節

③複雑な運動時における種々の筋群の活動の統合

と言われています。

 

簡単に言うと…

①バランスの調整

②四肢を動かす際の体幹の姿勢調節

③四肢を動かす時の四肢の微調整

とも言えるのではないかと思います。

 

なので、小脳が障害されると…

・失調(運動がスムーズに行えず、ぎこちなくなってしまうこと)

・めまい、眼振

・企図振戦(体が震えてしまうこと)

・筋緊張異常

など他にも多々ありますが、上記のような症状が生じると言われています。

 

ここまではセラピストの方であれば、ご存知だと思います♪

 

上記のことに加え、小脳で重要となってくるのが、

小脳は大きさ(面積)で、脳全体の10%程といわれている…

にも関わらず!!!!!!

ニューロン神経細胞)では、脳全体の50%程のニューロンを含んでいるそうです!!!!!!!!!!!!

 

ニューロンの数は大脳皮質は約200億個、

小脳は約800億個といわれています。

 

な・の・で、運動生成するうえでも小脳は重要になってくるということです!!!!

 

ここで、前回のブログに内容を戻しますが(前回のブログ↓)…

http://blog.hatena.ne.jp/ot-hiramatsu-rehabilitation/ot-hiramatsu-rehabilitation.hatenablog.com/edit?entry=17391345971629694004

 

感覚入力によって「視床→第一次体性感覚野」を上行する経路と「小脳」を上行する経路があり、小脳にも感覚入力の情報がいくことをお伝えしました。

 

よって感覚入力により、上記に記載したような…

小脳の役割(バランス調整や四肢を動かす際の微調整など)や脳にある膨大なニューロンに影響を与える

ということです♪

 

なので、上肢に感覚入力したことにより、上肢のパフォーマンスは変化したのではないかと考えられます♪

 

もう少し小脳について説明したいことがありますので、それは次回お伝えできたらと思います。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました♪