運動×リハビリテーションを考える 回復期リハビリテーション病院 作業療法士 ブログ

・作業療法士8年目・回復期リハビリテーション病院に従事するOT・”運動”や”リハビリテーション”について探求・”患者様”や”利用者様”に対してのリハビリテーションに関わるにあたり、少しでも還元できるようなことや引き出しとして使えることを提供できればと考えている・

運動が起こるメカニズム② ~下行路について~

いつもブログを見て頂きありがとうございます♪

 

前回は主に外側皮質脊髄路についてお話させて頂きました。

 

本日はその他の下行路について少し触れていきたいと思います!

 

前回のブログでお話したように

人の運動は脊髄前角あるα運動ニューロンに命令が行かないと起きない

とお話させて頂きました。

 

そこに、外側皮質脊髄路も皮質~放線冠~内包後脚~大脳脚~延髄を通り錐体交叉し、脊髄を下行し、α運動ニューロンに命令が届き、運動が起こるというお話です♪

 

私は臨床にでて脳卒中の方とのリハビリテーションの中で、麻痺を改善していくには上記の経路つまり…外側皮質脊髄路をどう賦活・改善していくことかを考えていました。

 

そしてなんとなく、

麻痺=外側皮質脊髄路

の障害と捉えているセラピストが多いのではないかと思いますがいかがでしょうか?

 

とにかく私はずっとそう思っていました。恥ずかしいことに….(泣)

 

しかし
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この画像(下記URLから引用)

https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwj8vZKohfjYAhWCbbwKHeXHACgQFggnMAA&url=https%3A%2F%2Fwww.neurology-jp.org%2FJournal%2Fpublic_pdf%2F049060325.pdf&usg=AOvVaw2HsBaEYeY9IdZ7nEHvn-0k

のように脊髄前角(図では運動細胞と記載)に下行していく下行路は外側皮質脊髄路以外にもあります。

現在は主に下行路を

腹内側系(図の左側)背外側系(図の右側)

の二種類に大別することが増えました(私が学生の頃は錐体路錐体外路で習ったと思いますが)。

 

また腹内側系・背外側系の詳しいお話はいつかするとして…

 

とにかくこのことからお伝えしたいこととしては、

運動を改善していくとき、脳卒中の方の麻痺を改善していくと戦略を経てていくときに外側皮質脊髄路だけを考えるだけでなく…

その他の下行路(赤核脊髄路・前皮質脊髄路・前庭脊髄路・網様体脊髄路・視蓋脊髄路など)も考えていきましょうね♪

 

ということです。

 

なぜなら全ての下行路はα運動ニューロンに命令を出しているからです♪

 

つまり様々な下行路がα運動ニューロンに集約されていますよ♪

 

ということなんです。

 

 

また次回は外側皮質脊髄路以外の下行路のお話をしていければと考えています。

 

いつも最後までお読み頂き本当にありがとうございます。